2020/05/08 12:11
子ども用の
背守りベストをアップしました^^
宮古上布のハギレを使い、
背守り(せまもり)を縫い付けました。
▲背守り(せまもり)とは▲
子どもの着物の背中に付けた『魔除けのお守り』のこと。
大人の着物の背中には縫い目があって
そこに宿った霊力のおかげで背後から忍び寄る魔物から、身を守ると言われていたそうです。
けれど、身幅の狭い子どもの着物にはその縫い目がないため、わざわざ縫い目を施して霊力を宿す、という、着物が日常着だった時代の風習。
我が子への想いが、女性なら誰もが持つサイキックな能力として手仕事に込められていたのです。
(わたし、手仕事は霊能力だと思ってます)
それを現代風にアレンジして
着やすいベストに施しました。
子どもの健やかな成長を祈るのは
いつの時代も同じこと。
刺繍という縫う行為は
‘動’の祈り
わたしそんなに詳しくはないのですが
カタカムナ文字で
『イノリ』を読み解くと
祈りの本質がとてもよく見えてきて
美しいなーと感じます。
『イ』は、
命や意志という意味を持つ音
『ノ』は、
伸ばすという言葉から、発展させる
というような意味になり
『リ』は、
分離させること
離すこと
なんですよね。
自分の命(意志)を
発展させ分離させる
自分の中から
外に出す、手放す
自我から分離させる
っていうことだから
わたしの中にあるうちは
まだ祈りでもない。
行為としては
『わたし』から発生していても
祈りになった時点で
わたしの中には
もう『なくなる』のです。
手放すことで、祈りに変容する。
そんな想いを込めつつ
刺繍してます◎